ホットハッチの流れ場
先日雨上がりに206を走らせてたら興味深い水流が生まれていたのでちょっと考察してみました。
写真だと見にくいですが、リアウィンドウを横から見た図で左に見切れているのがリアウィングです。
赤い矢印のような水流が見られるのが分かると思います。
水は本来であれば重力によってルーフ側から下に流れるところが、時計回りに上向きの渦を生じていることが確認できました。
つまり、リアウィンドウ周りの流れ場では浮力を生じる方向に空気の渦が発生していると言うことが分かりますね。
自動車の後方にはカルマン渦という空気の剥離によって交互に発生する渦が発生していることは、流体力学をかじったことがある人には既知の事実であると思います。
そのカルマン渦が巻き上げた空気がリアウィンドウに当たり、行き場を失った空気が左右に排出されたものと考えることができます。
これに関して私より詳しく考察していた先人の方がいたので紹介します。
うむ、確かに2枚目の画像と同様の流れ場が生じていますねー。
この記事を書く気になったのも、私が愛読しているMotor Fan Illustratedの126号にも同じような空力に関する特集があり、2回くらい読み返していた所だったからです。
セダン、ハッチバック、ワゴン、オープンカー、そしてトヨタの例のテープを装着しての実車を使った実験を行なっており、非常に読み応えがありました。
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誌面にもありましたが、トータルで見てドラッグ(空気抵抗)が小さかったのはセダンでした。そして意外とワゴン(ルノーカングー)のエアロダイナミクスが優れているという事実も興味深いものです。
やっぱり、ホットハッチやSUVのようなリアハッチが立っている車のドラッグはあまりよくないんですね。
一応私の206にはナンチャッテ?WRCウィングが付いていますが、高速道路で100km/hに入るとリアが重くなるのでリアウィングは確かに効果があるんだと思います。特にホイールベースの短いクルマなんで、その効果は顕著であるのでしょう。
最後にルーフの流れ場です(進行方向左)。
ルーフの左右端では剥離が起こっているみたいなので、ルーフ形状に凝った車はちゃんとそれなりの効果が出ているものと思われます。
因みにリアウィンドウ使っていたコーティングはシュアラスターのゼロウィンドウです。
撥水持続期間はガラコに比べて短い分、街乗りのスピードでも雨が飛んでいくので非常に使いやすく愛用しています。
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